先日、久しぶりに出てみました。
春特有のベイトによる鯛ラバのサイズの偏りやパターンが顕著で、海の中はもう春だなと感じました。
ポイントに到着すると、開始直後から潮が流れ、時間を追うごとに更に速くなる展開でした。
そうなると真鯛はボトム付近に陣取り、大抵は底から数回転でアタリが出るパターンに。
リーリングスピードはデッドスロー〜スローに反応し、追い食い無く、ほとんどが一撃のバイトのみでした。
バイトに集中する為に意識的に巻き速度を緩めたり、ステイさせることで狙って「バイトを作り出す」といった釣り方も有効でした。
カラーはローライトでしたのでラメの多いカラーであるイカナゴールドやギラギラオレンジからはじめ→オレンジゴールドフレーク→蛍光オレンジなどもローテーションしてみる。といった展開でした。
明るければ、エビオレンジや艶色オレンジなどもヒットカラーになっていたかと思います。
それよりも更に重要だったのがシルエット。
小さくすることが条件で、ネクタイにジャッカルのショートカーリーを付けるとアタリが激増。
激しく偏りがありました。
さて、このような状況で2種類のロッドを使い比べてみました。
1本は真鯛のアタリ感度に優れたビンビンスティックHSのスーパーウルトラライトモデル(BSC-HS610SUL-ST)。
もう1本はしなやかでオートマチックな乗せ調子のビンビンスティックVCMウルトラライトモデル(BSC-610UL-VCM)。
ロッドの特性が異なる2本を使うことでどのような違いがあるのか?
ビンビンスティックHSは高感度なのでアタリが分かりやすいため、巻き速度を緩めたりステイさせて食わせの間を作り仕掛ける釣りができたのに対し、ビンビンスティックVCMではアタリを弾くことなく吸い込ませるような釣りができました。
ロッドで釣り方が変わる!面白い発見でした。
それに応じて、実験を。
ビンビンスティックHS BSC-HS610SUL STでは、ビンビン玉スライドなどの遊動式カブラでもしっかりとアタリを捉える事ができます。
遊動式ではアタリがわかりにくかった状況を見事に克服してくれました。
もちろんバレ難さによるファイトの安心感は助かります。
一方で、ビンビンスティック VCM BSC-610UL VCMに、クイックスプリングタイプのビンビン玉を使うとこちらは飛躍的にアタリが明確に。
かつロッドのおかげで弾かず安心感のあるやり取りができました。
同じシチュエーションでも、釣り人の技量や好みにあわせたタックルセレクトで釣りをするのもおもしろいのではないでしょうか。
後半、潮が緩むと真鯛は浮いてきました。
こうなるとやや早い巻きでも追ってきます。
前半、ボトム付近で釣れただけにこれがその日のパターンだと思い込んでいると「釣れなくなった=時合いが終わった」と思ってしまいますが、的確に真鯛のポジションを把握すれば釣れ続きます。
結局、枚数はリリースを含め4人で40枚以上の釣果。
それぞれ、鯛ラバをよく知っている人が乗っていたので、刻々と変わる状況でも情報を共有することで状況変化を察知して対応できた結果だと思います。
この日、帰宅してから加太清海丸の石谷船長と話したのですが、現在の加太は非常に釣果も良く例年よりも早くシーズンインしたとの情報を教えてくれました。
今年は水温が高いようで、漁協でもヒルがついた個体が少なく例年よりも早く餌を活発に追っているようです。
また、石谷船長も積極的に「仕掛ける釣り」をしており、アタリがあったら止めてみたり、ボトムパンプをすることでアタリを意識的に作りにいっているそうです。
清海丸でも連日、良い釣果に恵まれているのでこれから鯛ラバをはじめてみようという方にはちょうど良いタイミングだと思います。
それにこれから日に日に暖かくなり、釣りをしていても心地よい季節になります。
みなさん、そろそろ準備が必要ですよ!