こんばんは、松本です。
以前にこのブログで「天然真鯛と養殖真鯛の見分け方」について書きましたが、一部の内容に誤りがございましたので、訂正いたします。
天然の真鯛は鼻が4つ(左右に2つ)なのですが、養殖にはこの2つの穴がつながって1つ(左右に1つずつ)となります。
ですが、養殖の真鯛はすべてこのように鼻の穴がつながるものではないということを教えていただきました。
以下、某研究者様から伺った話です。
↓ここから伺った話です↓
養殖の真鯛の鼻はすべてがつながって1つ(左右で2つ)になっているわけではございません。
鼻(鼻孔隔皮)がちゃんとある真鯛もいるのです。
ただ、鼻の穴がつながっていても、種苗生産や養殖する際に大きな問題はありませんので、私たちもデータを取っていないのが現状です。
鼻の穴がつながる原因はよく分かっていません。
ただ、鼻腔隔皮欠損症とよばれる症状は、すべての養殖真鯛でみられる症状と思われがちですが、ちゃんとした鼻腔を持っている養殖真鯛もいます。
これは私の推察ですが、案外飼い方ひとつで決まっているかもしれません。
例えば、種苗生産する際には水槽に水流をつけて真鯛を飼いますが、この水流があるためにわざわざ鼻に隔壁をつくってまでも匂いを感じ取る必要がないのかもしれません。
つまり、匂いが自然と水流に乗ってすばやくやってくるのです。
ちなみに、鼻の穴についてはクロダイでも知見があります。
https://feis.fra.affrc.go.jp/seika/h12/feis1204.html