F様よりご質問いただきました。
<ご質問内容>
さて、寒さも増して鯛ラバの釣りが難しくなってきた頃ですが、鯛の生態について質問をお願いします。
寒くなり水温が低下してくると鯛は深場や他の地域に移動するのでしょうか。
それとも同じ場所にいて冬眠状態で、エサを食べないだけなのでしょうか。
春の早い時期など、明石で釣りをしていると、鯛ラバにアタリは出ないのですが、漁師さんの網には沢山の鯛が入っていると聞きます。
<ご回答>
まず真鯛の生態ですが、某大学の教授に聞いてみました。
よく12度以下になると摂餌しなくなるという話を聞きますが、12度以下なっても活性は落ちますが摂餌はします。
ただし、真鯛にも系群があるでしょうから、生息場所の差異によっては摂餌活性と水温の関係も異なるのかもしれません。
冬の最低水温時には水平方向ではなく、専ら垂直方向へ移動(深場から浅場)しているように感じます。
真鯛に限らず魚の垂直方向の移動についてはよく分かっていないことが多いですが、最近では追跡のためのロガーの改良も進み研究が進展している分野でもあります。
真鯛についてもこれから徐々に新しい知見がでてくるかもしれませんね。
ということです。
さて、明石ではこの時期どうなのでしょう。
確かにF様のおっしゃる通り、水深20〜30mのエリアで網に1〜2キロのサイズの真鯛が良く入り、今年は豊漁のようです。
陸揚げした真鯛は、口から海苔を吐いているそうです。
そうです、明石の冬から春にかけての海苔パターンですね。
よって、活性はかなり低いものの餌を捕食しているので、鯛ラバに反応しないわけではありません。
かなり厳しいと思いますが、頑張ってみてください。