Y様よりご質問いただきました。
<質問内容>
鯛ラバの重さに関してですが、「着底が分かり、かつできるだけ軽いものを使うことがポイント」とありますが、どのような理由からでしょうか?
フォール時に食わせることがメインではないと思うので、重いカブラの方がいち早く着底し、効率良く探れる気がしますが。
重いことでのデメリットとしては、巻き重りぐらいかなと思うのですが、どうなんでしょうか?
素人考えで申し訳御座いませんが、出来ましたらご回答いただけますと幸いです。
<回答>
素人考えなんてとんでもございません。
まだまだ鯛ラバに訪れる方は初心者の方も多いですし、セミナーをしても初心者の方が多いですよ。
何も知らない初心者の方が竿頭になったり、大物を釣り上げたりするのがこの釣りの魅力です。
疑問に思ったことは遠慮なくご質問ください。
さて、話が少し逸れましたが本題です。
「着底が分かり、かつできるだけ軽いものを使うことがポイント」という理由ですが、まず軽いものを使う方がリーリングするのが楽です。
釣りをしている時間の大半がこの「リーリング」の時間である釣りですので、長い時間少しずつ疲労が蓄積されると釣り終わりの時間には手首が相当痛みます。
また、軽いカブラを使うことで引き抵抗が軽減されますので「潮の重み」や「前アタリ」などちょっとした違和感を感じやすくなります。
また、フッキング後のバレもヘッドが軽いため低減します。
この良い例が2009年11月の玄界灘での釣りです。
詳しくはこちら。
水深60mで船はドテラ流し。
60gでは少々シビアな底取りの状態で、できれば80gにしたい状況でした。
ですが、そこをあえて60gを使うことでチャリコサイズのアタリを確実に取り、同船者を圧倒する24枚を釣り上げました。
80gであれば、チャリコサイズはほとんど獲れていなかったと思います。
また、この時は潮の重みも重要な要素で、底付近から少し上げたところで潮の重みが変化し、その変化した瞬間からバイトがある状況でした。
こういった些細な情報を確実に手元に感じるためにも、軽いカブラを使うことが有利であると言えます。
ただ、Y様のおっしゃる通り重いカブラの方が手返しが速いので、この点に関しては重い方が有利です。
また、シルエットも必然的に大きくなるので、乗っ込みシーズンなどのアピールした方が効く場合やベイトが大きい時などは、水深が浅くても重い(大きい)カブラを使う方が有利である場合もあります。
上記のことを参考に、重いカブラと軽いカブラを使い分け、そしてどちらの方がその状況で良く釣れるのか?を判断してみてはいかがでしょうか?
周囲で軽いカブラを使っていて釣れないなら重いカブラを試してみる。
逆に重いカブラで釣れなければ軽いカブラを試してみる。
軽いカブラでも重いカブラでも両方釣れるようであれば軽いカブラを使う。
私はこのようなことも使い分けの判断材料にしています。