今回の玄界灘釣行の狙ったエリアは水深80m前後。
船は状況を見ながらドテラかパラシュートアンカーを入れて流しました。
このくらいの水深だとドテラの場合は80〜100g、パラシュートアンカーを入れた場合は60〜80gで釣りができるのですが、大潮で潮が走り出すと底潮がかなりの勢いで流れたので通常よりも重いカブラをセレクトしました。
昨年のGW釣行では60gをわざわざ「キャスト」して引いてきたのですが、今年私が行った日は潮が早く軽いカブラを使うことができませんでした。
そこで、スピーディーかつ確実に底を取って手返しの良い釣りでチャンスをものにする策を取りました。
昨年までMAX100gだったビンビン玉ですが120gの登場により、今回のような展開をすることができたのです。
ただ問題はタックル。
潮が走っている状況で120gを使用しドテラで流すと巻き抵抗が非常に増し、特にリールのパワーが重要になってきます。
そこで今年は120gの登場にあわせてカルカッタコンクエスト300TypeJ-Mを投入。
これをスーパーバキュームTKC-68Mにセットしたものをメインとして使用しました。
巻きがパワフルな300番クラスのリールを使用することで、重いカブラを使用しても安定した巻きができ、かつ疲労度もかなり軽減されます。
ただしパワフルな分、通常のドラグ設定ではアタリがあっても乗りにくく、乗っても身切れしてしまう問題が発生します。
対処方法は「ドラグをかなり緩め」に設定することです。
巻きパワーがある分、アタリがあっても「巻けてしまう」ので緩めに設定し、魚が反転した時にスプールを指でロックしてフッキングさせ、ドラグを「少し締めて」ファイトを開始します。
ドラグはあまり締めないようにしてください。
そしてゆっくり焦らず時間をかけてやりとりしましょう。
そうでないと身切れの原因になります。
最後に2日間のヒットカラーですが、終始イカグローが安定していました。
春の玄界灘のメインベイトは「子イカ」や「イワシ」ですが、魚の食い気によりメッキゴールド系のネクタイを追加した「派手でボリューム大」の方がいいパターンと「ナチュラルでボリューム小」の方がいいパターンが存在すると思います。
過去の経験から、
<派手でボリューム大の時>
・魚探の反応を見ると中層付近に魚が浮き、反応が濃い。
・フォールでもガンガンあたってくる。
・ベイトがイワシなどの小魚である場合。
→真鯛に食い気があり活性も高いので派手系のネクタイ(メッキゴールドネクタイの追加、ネクタイの本数を増やすなど)やスカートが有利。巻きも早巻きが良い
<ナチュラルでボリューム小>
・魚探の反応を見ると底付近に魚が沈み、反応が薄い。
・フォールではほぼあたらない。
・ベイトが子イカである場合。
→真鯛の食い気がないのでナチュラル系のネクタイ、スカートでボリュームが少ない方が有利、巻きも遅い方が良い。
と言った感じでしょうか。
春の玄界灘では「ボリューム大」「派手系カラーのネクタイやスカート(メッキゴールド系のネクタイを追加)」がここ近年のスタンダードでしたが、あくまでもそれは真鯛の活性が高い状況でのことで、活性が低い場合はナチュラルに攻める方が悪いなりにも良い結果を残せると思います。
玄界灘で釣りをされている方のタックルボックスにはメッキ系のネクタイが必ず入っていますが、意外にナチュラルなカラーのスカートやネクタイが入っている方を見ません。
昨年、今年と大活躍した「イカグロー」、同じ子イカパターン・ほぼ同じ水深の福井県で結果を出した「エビオレンジ」。
この2色は「釣れない状況」での切り札カラーになると思います。
ちなみにスカートはネクタイがイカグローの時は同じくイカグローがイカグローベースにチャートを少し混ぜたもの、エビオレンジの時は蛍光オレンジか蛍光オレンジベースにイカナゴールドを少し混ぜたものが今のところ良いように思います。
明るくなるとケイムラグリーンフレークやオレンジゴールドフレークなんかもいいかもしれません。
もちろん、ベイトが小魚の場合は派手系の早巻きが有利になります。
さて、今週末も再び九州へ行く予定です。
土曜日はナカジー初心者講習会。
私は違う海域にチャレンジし、日曜日にナカジーと合流して玄界灘に挑みます。
加太ではハチマルが出たり、明石でも少し遅れている感があるも釣れ始め、岡山・広島エリアも好調で福井の巻きテンヤも好調・・・と各地お祭り騒ぎになってきました。
正直、行きたいところだらけです(笑