遊漁船の予約が完了したら、釣行日までに準備しておかなければならないことがあります。
第1回の話題で説明したようにショア(陸っぱり)なら忘れ物や足りないものを補うことはできますが、船に乗ると忘れものを取りに戻ったり足りないものを補うことが難しくなります。
基本的に港を出た船はよほどのことがない限り途中で港に戻ることはありません。
途中で戻ることがあることとしては、
・けが人、病人が出た
・事故、船のトラブル・故障
・天候不良
・その他、港に戻らざるを得ないことが発生した
くらいです。
「雨具を忘れた」「飲み物を忘れた」「ルアーを忘れた」などといった理由では戻らないことが多いです。
ですから、忘れ物がないようにするのはもちろん、様々なことを想定して準備し持ち込んでおくことが大切です。
必要なもの、準備しておいた方がよいものを記載しますので参考にしてください。
■釣具
ロッド、リール、鯛ラバ等の釣りに必要な道具。
ロッドやリールに関してはレンタルできる場合もあります。(レンタルタックルの有無は船長に確認してみてください。)
レンタルには有料/無料があります。
ただし、破損や紛失すると追加料金が発生する場合があります。
鯛ラバ(ルアー)に関してはレンタルしてくれる船はほぼありませんので、予め購入しておく必要があります。
・使う重さやおすすめのカラー
・何個くらい持っていけばよいか
を船長に確認して購入しておきましょう。
■ライフジャケット
ライフジャケットは万が一の落水から命を守るために必ず着用しましょう。(船でレンタルしてくれる場合もあります。)
■ウェア
年間を通じて長袖、長ズボン、帽子というスタイルをおすすめします。
沖に出ると、
・さらに寒い
・さらに暑い
・朝夕と日中の温度差が非常に大きい
といったように陸地にいる時とは全く異なります。
季節ごとの注意点です。(西日本の例です。)
<4月〜6月>
朝夕の温度差が大きく、朝夕は冬の格好なのに日中は夏の格好といったことになることもあります。日中でも雨が降ったり風が強いと冬の格好でちょうどいいくらいになったりします。
<7月〜8月>
朝夕は涼しいですが雨が降ったりして濡れると寒くなりますので、羽織る長袖を1枚用意しておくとよいでしょう。日中はかなり暑くなります。
<9月〜10月>
朝夕の温度差が大きく、朝夕は冬の格好なのに日中は夏の格好といったことになることもあります。日中でも雨が降ったり風が強いと冬の格好でちょうどいいくらいになったりします。
<11月〜3月>
しっかりと防寒対策をしましょう。「暑くなれば脱げば良い」と考えて着込んでおくくらいがちょうど良いです。
■雨具
天気予報は絶対ではありません。怪しい予報であれば雨具を持っていきましょう。雨具は時に防寒着にもなります。
■その他
・飲食物
特に飲み物は多めに。ミネラルウォーターであれば余れば手や顔、タックルの洗浄ができます。また万が一の怪我などにも役立ちます。
・ゴミ袋
ゴミは持ち帰りが原則です。予備を持って行くと雨具や防寒着の代わりになったりします。
・薬
普段飲んでおられる薬はもちろん、船酔いしやすい人はアネロンなどの酔い止めを準備しておきましょう。
・クーラーボックス
釣った魚を持ち帰る時や、飲食物を入れておくのに便利です。
釣りの当日は予約した時間によっては朝が早かったりします。
余裕をもって、忘れ物がないように準備しておきましょう。
次回は、乗船する際のマナーをお話します。