先日の玄界灘での釣行ではディープレンジの釣りと言うこともあり、初心者の方には特に体への負担が大きかったことでしょう。
隣で釣りをしていて、特に手首への負担を感じました。
その大きな理由はロッドポジションです。
鯛ラバをされる方にとっては当たり前のことかもしれませんが、基本姿勢に慣れるまではなかなか難しいようですね。
下図は、釣りをしている時のロッドポジションです。
1)ロッドをやや上に立てた状態(角度をつけた状態)
2)ロッドをやや寝かせた状態
1)のポジションではロッドとラインの角度がつきすぎてベリーまで負荷がかかってしまいます。
一方、2)のポジションではロッドとラインの角度があまりなくティップ(食わせしろ)が少し曲がる程度となっています。
これら2つのポジションでは「ロッドを支える手の負荷」も異なります。
ロッドポジション1)では下方に加重がかかるため手首に負担がかかりますが、ロッドポジション2)では引っ張られるように加重がかかるために手首にあまり負担がかかりません。
適切なロッドポジションを保つことで、魚を乗せやすく身体への負担が少なくなるのです。
しかし、初めはどうしてもロッドを高く構えてしまいがちです。
頭で分かっていても不思議とティップで訊きにいってしまう。
そこで、この適切なロッドポジションを保つ方法をご紹介しましょう。
手前から外へ流れる場合では、ロッドポジションを下げた状態からロッドを立てていきます。
手前から内に流れる場合は、ロッドポジションをさらに下げていきます。
これらの図をご覧いただくと分かるように「ロッドとラインの角度が常に一定」であり、「ラインが入る角度にあわせて適切なロッドポジションにする」ことが重要となってきます。
そして、これが「バイトを得るためのキモ」であり、ファイトの時にも「バラさないためのキモ」にもなりますね。
釣行時に手首が痛くなる方は、一度お試し下さい。