鯛ラバの基本動作は「落とす」「巻く」です。
鯛ラバを落とし、海の底に到達する「着底」の合図があったら巻きます。以降はこの繰り返し。
ちょっと意地悪な言い方をすると「着底」が分からなければ、どのタイミングで巻いたらよいのか分からないということになりますね。
着底が分からずに放置したらどうなるか?
鯛ラバでの釣りは、船が絶えず動いている(流されている)ので、
鯛ラバがどんどん船から遠ざかる
ことになります。
そのまま放置しておくと、
リールに巻いてあるライン(糸)がなくなる
ことになります。
初心者の方が乗船していると、この光景によく遭遇します。特に潮の流れが速いところでの釣りや、水深が深いところでよく見かけます。
原因は何か?
きちんと底取りができていない
のです。
きちんと底取りができていない方の多くが「サミング」「フェザーリング(スピニングリールでのサミング)」をしていないか、しているがきちんとできていないかです。
ベイトリールのサミング
リールを持つ手の親指でスプールを軽くおさえます。
これを「サミング」と言います。おさえる力は、鯛ラバがストレスなく落ちていく程度です。着底するとスプールの回転が止まります。潮が速い場合は「一瞬止まったあと」に、また回転し始めますから、この「一瞬」を見逃さないように注意します。
カウンター付きリールと使うと、着底の予測がしやすいですね。水深100mなら、90mを過ぎるころから指先に集中していれば分かりやすいでしょう。
120m、130mとラインが出ていくようなら着底を見逃している可能性が高いです。
このような場合、
水深以下になるように巻き上げてから再度落とすようにする
例えば水深100mなら80mくらいまで巻き上げてから再度落とす
ことで、底を取り直すようにしましょう。
知らないうちにラインがたくさん出ていたら、
一度鯛ラバを船まで回収して再度落とす
ようにしましょう。
それでも底が分かりにくいようであれば、
使っている鯛ラバのウエイト(重さ)をより重いものに付け替えましょう
スピニングリールのフェザーリング(サミング)
スピニングリールでの底取りは、ベイトリールよりも少しハードルが上がります。
人差し指で、スプールのエッジに軽く触れて、ラインが出て行くテンションの「緩み」で底取りします。
ベイトリールで着底を見逃している可能性が高いことに触れましたが、スピニングリールでも同様に、着底を見逃していたり不鮮明な場合は、
鯛ラバを少し回収して落とす
一度鯛ラバを船まで回収して再度落とす
それでも底が分かりにくいようであれば、
使っている鯛ラバのウエイト(重さ)をより重いものに付け替えましょう