長時間の雨が降りやすい梅雨に秋雨。しとしとと長時間降り続く雨は、使用頻度やお手入れの具合によって変わりますが多少なりとも雨水が浸み込むことがあります。雨水が染み込んでくると着衣が濡れ、街中では蒸し暑いような日でも海上では寒く感じる時があります。6月や9月は。海上では寒いと感じてもおかしくない気温です。
雨水の浸み込む原因は撥水能力の低下です。また、蒸れないように透湿性をもたせていますから、100%の防水性はないものと思っていただいてよいと思います。理想の製品は、雨水の侵入100%防ぐことができて蒸れないものですが。
今のところ市場に出回っているレインウェアは、
- 蒸れない(蒸れにくい)けれど雨水の浸み込む可能性がある
- 蒸れてしまうけれど雨水の浸み込む可能性がゼロに近い
の2つになりますが、このように一長一短です。しかし、このように一長一短を知っておけば、うまく使い分けることで雨の日でも快適な釣りができると思います。
使い分ける方法は、天気予報を見て降水量や時間をチェックして判断します。
雨は降るが降水量が少なく比較的短時間である場合
この場合は、蒸れない(蒸れにくい)レインウェアを選択します。雨が侵入するほど降水量がないため、透湿性がよいタイプのものを選びます。雨の侵入と透湿性の性能は価格に比例します。高価なものほど軽く雨の侵入と透湿性の性能がよいものになります。
比較的短時間であるが降水量が多い(夕立など)、もしくは降水量はそれほどでもないが長時間降り続く雨の場合
この場合は、濡れないレインウェアを選択します。蒸れることは我慢して濡れることを防ぎます。濡れて寒くて釣りにならない、風邪を引くことを防ぎます。(この蒸れは寒くなると逆に温かく感じるものです。)
さて、後者の濡れないレインウェアですが、代表的な素材はPUになります。ウインターシーズンにこのPU素材のウェアを購入して使用してみたところ、かなりよかったので今の季節でも使用できるようなウェアを追加しました。
今回購入したのは、シマノのマリンライトスーツです。
購入して早速着用してみました。まず最初に感じたことは案外軽いということ。そしてストレッチ性もあって動きやすい。汚れもさっと洗うだけで取れる。メンテナンスは帰って上からさっと水洗いで十分です。透湿性のよい製品だと干して乾燥機をかけて防水スプレーして・・・というのがありません。多少蒸れてしまうことは差し引いても十分ではないでしょうか。
ウェアをうまく使い分けて、雨の日の釣りを楽しみましょう。
最後に雨の日は、どちらのレインウェアを選択しても予備の着替えを忘れずに。浸み込んでも蒸れないレインウェアは濡れた時に着替えとして、浸み込まないが蒸れるレインウェアは蒸れて汗で湿った時の着替えとして用意しておくとさらにグッドです。
雨は降るが降水量が少なく比較的短時間である場合は透湿性に優れた蒸れない(蒸れにくい)ゴアテックス素材等のレインウェア
比較的短時間であるが降水量が多い(夕立など)、もしくは降水量はそれほどでもないが長時間降り続く雨の場合は多少蒸れても濡れないことを最優先に考えてPU素材のレインウェア
2日以上の釣りでレインウェアを乾燥させるのが面倒ならPU素材のレインウェア