この春、タングステン製鯛ラバ「ビンビン玉」にウルトラヘビーモデルが追加されます。
既存モデルで最もヘビーウエイトだった156gに加え、「195g」と「234g」が新たに追加。タックルが進化したことで、魚がいるのに狙えなかった状況を打破することができますね。
タングステンのメリットは単純明快。比重が重いので、鉛に比べて小さくなるので水の抵抗が抑えられる点。水深100mを超えるようなところをドテラ流しで狙う「ディープドテラ」の場合は、タングステンのメリットを多大に感じることができます。
1)落ちるスピードが速い
2)着底が分かりやすい
3)巻きあげる時に軽い
1)や2)は水深の浅いところでもよく分かると思うのですが「3)巻きあげる時に軽い」は、ヘビーウエイトになればなるほどタングステン以外考えられないと思うほど、多大なメリットを感じます。
例えばですよ、250gの鯛ラバを水深100mでどんどん流していって300mくらいラインを放出したとします。巻き上げてみると、かなりの負荷がかかります。どうでしょう、状況によっては700gくらいに設定しているドラグで少し速くハンドルを巻くと、ジッジッと滑ることもあるくらいです。釣りを始めて数時間経つと手首が辛くなったり、握力が失くなっていきます。
この大きな負荷ですが、タングステンを使うことで大幅に軽減できます。
さて、次は同じ重さの使い分け。例えば水深100mでドテラの釣りをする場合、
80g、100g、120g、156g、195g、234g
を使い分けることになります。
状況によって軽い方にメリットがあったり、重い方にメリットがあるので、うまくこれらを使い分けることが大切です。
まずはこのイラストをご覧ください。風が弱く潮も流れていない状況です。ターンというのは1回の上げ下げを意味します。
同じ6ターンでも足元から短い移動距離で探れるのが234g(重い方)。少し遠くから長い移動距離で探れるのが156g(軽い方)です。 例えばこのような状況で、イワシベイトのお祭り状態なら234g(重い方)で手返し重視、短い移動距離のターンで狙う方が効率的です。感度が薄く、時折チョロチョロした感度が入ってくるようなら156g(軽い方)で長い移動距離を広く探る方が効率的ですね。
次のイラストでは、風が強く潮もよく流れている状況です。
このような状況では、156g(軽い方)だと少ないターンでラインキャパの限界に達してしまいますが、234g(重い方)だと156g(軽い方)よりも多いターンで釣りができます。ターンが多いので234g(重い方)にチャンスは訪れやすいでしょう。
新たなヘビーウエイトモデルがラインナップされたことで、より速く・より深く・より遠くに到達できるようになりました。
引き出しが増えることで、新たな発見があり楽しみも増えることでしょう。たった1種類のルアーを駆使して釣りをするタイラバがここまでみなさんに愛されるようになったのも、こういった奥深さがあるからなのでしょうね。
234gは2019年3月末頃、195gは4月頃に発売される予定です。
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田中亜衣さんによる解説動画はこちら。