実は、ディープ鯛ラバで電動リールの使用率がほぼ100%に近いワタクシ。
出典:シマノ
メリットはなんと言っても手返しの速さ。
毎回100mを超えるラインを回収し、入れ直すことが面倒というかしんどいというか。
ボタンを押せば、手巻きの超マックススピードでラインを回収してくれる電動リールを使うと、もう戻れません。
さて、電動鯛ラバってすべて電動なの?と思われている方が多いように思うのですが、実はそうとは限りません。
私の場合、
基本的に手巻きで使い、電動に頼るのは「回収」
手巻きでの楽しさはそのまま残して回収の辛さをなくし、手返しよく釣りをすることで釣果アップを狙います。
手巻きなのでアタリが出る時やファイトを楽しめます
しんどい巻き上げは部分は電動に頼る。
一度でも頼れば病みつきになります。
さて、ここまでは従来の18フォースマスター600/600DHの話。
実は先日、シマノ・18フォースマスター600/600DH NEW タッチドライブ(中間速設定)へのソフトウェアアップデートサービスのご案内が発表されました。
18フォースマスター600/600DH NEW タッチドライブ(中間速設定)へのソフトウェアアップデートサービスのご案内
中間速設定って何かというと、
回収(MAXスピード)と中間速(任意で設定したスピード)が設定できる
というもの。
何それ?どんな時に使うの?中間速を使うメリットは?
では、順を追って説明しましょう。
中間速設定とは?
従来の18フォースマスター600では、タッチドライブを増速側に押すと、押し方により「少しずつスピードが上がる場合」と「MAXスピードに上がる場合」の2パターンでした。
中間速設定とは、そのMAXのスピード部分を「任意で設定できる」ものになります。
出典:シマノ
従来なら、回収スピードに拘りを持ちたい場合が、タッチドライブを操作して「少しずつスピードが上げていき、設定したいスピードまでもっていく」ことをしなければなりませんでした。
少々使い勝手に不満でした。
しかしながら、中間速を設定するとタッチドライブを増速側に強く押すだけで、設定した中間速まで一気に回転スピードがあがります。
ワンタッチで任意の回収スピードまで上がる
これすごく便利ですよね。
鯛ラバで大活躍の中間速設定
中間速を設定すると鯛ラバではどういうメリットがあるのでしょうか。
例えば、
手巻き→アタリ→大鯛
こんな場合は思う存分、魚との駆け引きを楽しみたいので手巻きのまま楽しみます(笑)
手巻き→アタリ→根魚
こんな場合は口をバックリあけてただひたすら重いだけなので電動で回収したいです。
そう、ここで電動を使うと魚に負担をかけず身切れしないように、ゆっくり回収したいですよね。
従来は一気にモーターが加速してしまいました。
こんな時に中間速(任意で設定したスピード)設定が大活躍!!
手巻き→アタリ→根魚→電動で中間速設定でじわじわ回収
言葉では分かりづらいので図にしてみました。
そうです、
手巻き→手巻きスピードのままモーターで回収できる
厳密に言うと、手巻きスピードは一定でない場合もあるので、中間速設定したスピードと全く同じとは限らないでしょうけど、細かい部分は気にしないでおきましょう。
例えば、その日の手巻きの巻きスピードを12とします。
手巻きの巻きスピードは巻きながらディスプレイを見ると表示されます。
※巻きスピード(ハンドル回転スピード)は「超微変速機能をオン」にしていただくと有効になります。
ここで、中間速の設定を12にします。
手巻き(12)→アタリ→魚がヒット→タッチドライブ強押し(12)
と手巻きスピードのままモーターファイトが可能です。
「手巻きスピードのままモーターファイトが可能」の「手巻きスピードのまま」という部分が重要で、鯛ラバをされている方なら魚が掛かったあとも手巻きスピードと同じくらいのスピードでファイトしていると思います。
だから、中間速設定を手巻きと同じくらいの速度にしておけば使いやすい
鯛ラバではこれを中間速設定の速度を決める基準として考えていただけたらと思います。
鯛ラバでは、中間速を12付近に設定すると使いやすいです
ちなみに。
巻きスピードは刻々と変わるもの。
なら、設定した中間速設定も変えないと行けないのでは?
その必要はないと思います。
早巻きで掛けてもファイトはゆっくりすればよいです。
身切れが多い場合なんかはもう少し遅めに設定すればよいです。
中間設定で巻き上げ中に、タッチドライブを増速側にクリックすると1段階ずつスピードアップし、減速側にクリックすると1段階ずつスピードダウンできますので巻き上げている最中の微調整も可能です。
途中でバレたら・・・
タッチドライブを増速側に強く押し込めばMAXスピードで回収できます。
あとは何事もなかったかのようにやり過ごすだけです(笑)
タッチドライブの増速は手前にすると使いやすい
手巻きでフッキングまで持ち込んだ後、タッチドライブの増速を手前に設定していると、リールを持っている方の手でタッチドライブの手前側を親指で押すのがスムーズな流れです。
手前にしておくと手を移動させることなく、親指の移動だけでモーターの巻き上げが始まりますのでおすすめの設定です。
中間速設定を使った大物とのファイト
青物や大鯛とのファイトも中間速設定をしていれば安心したファイトが可能です。
青物や大鯛との電動リールファイトのコツをご説明しましょう。
鯛ラバはドラグ設定が緩めの釣り。
モーターを空転させ続けると故障の原因になります
よって、最初は魚が浮き始めるまでは手巻きファイトで。
魚が弱り始めたらここで初めて中間速設定を作動させます。
途中でまた暴れ始めたら、慌てずにタッチドライブを減速側に強く押しモーターオフ。
再び魚が弱り始めたら中間速設定を作動させます。
こんなやりとりができるのもタッチドライブの楽しみです。
手巻きのようなファイトが伝送リールでできてしまう。
中間速設定でさらに進化した電動鯛ラバ。
ぜひ一度体験してみてください。