ハイシーズンだというのにショートバイトに悩まされることがあります。
先日ロケで訪れた尾道や、最近の明石でもそう。
聞くところによると加太もその傾向があるようです。
最近の明石を例にすると、私が普段釣りをしているシャローエリアでは、潮の動き始めは大型が動くので「ゴン」としっかりとしたバキュームバイト。
しかし潮が動き出すと「コン」とピンポンダッシュ系のアタリになり小型が多くなる。
小型の活性が上がると、ショートバイトが多発する傾向にあります。
満ち潮の時は小型が多くて二枚潮になりやすく、引き潮の時は大型が混じり素直に潮が流れます。
ここ最近の明石は引き潮が狙い目なのですが、時間の都合の問題や一日中釣りをするなら満ち潮は避けられません。
そこで、この満ち潮をどう攻略するか?
私なりの方法をお教えしましょう。
<横引きか斜め引きか>
今シーズン、幾度も経験しているのが、キャスティングをしていて足元によってきてからアタリが出るパターン。
横引きよりも、ある程度角度がついた斜め引きや、バーチカルな状態になっている時にアタリが頻発します。
横引きではピンポンダッシュ系のアタリで終わるのに対し、ある程度角度がついた斜め引きや、バーチカルな状態では2度、3度と追ってきます。
この時、かなり上まで追ってくる傾向があるので、アタリが出て離してもすぐにフォールさせず、さらに上まで巻き上げるようにしてください。
もしシャローでキャスティングをしているなら、どの角度の時にアタリが出るかを比べてみて、アタリが出やすい角度で釣りをするようにすれば良いでしょう。
狙っているポイントや時間帯によって変わると思います。
横の動きに反応が悪ければ、縦の動きで誘ってみる。
これだけでアタリの種類が変わることを覚えておいてください。
<フックセッティング>
フックの種類や大きさ、ハリスの素材や太さ、そしてフックの位置がその時の状況にあっていなければ、キャッチ率が上がりません。
今の明石はおおよそ以下の4パターンがあります。
・大型が混じる
・ヘッドに噛み付くバイトがある
・潮がききすぎると後ろから追ってくるパターンがある
・小型のピンポンダッシュ系バイトがある
そして、この状況は潮の流れが刻々と変わるので、わずか1流しでパターンが変わることもあります。
そこで、このパターンに満遍なく対応できるセッティングとして、私は以下のようにしています。
上側がスライド用で下側がクイックスプリング用。
どちらも長さは上針が35mm、下針が70mmです。
ヘッドに噛み付くバイトは上針で、追ってくるものには下針で掛ける。
大型はほぼ上針に掛かるので、下針はファイト中に口元の柔らかい部分に掛けてバレをフォロー。
小型でも多くは上針にかかるのですが、たまに下針に掛かる時もあるので両方をフォロー。
針はサーベルポイントのMで、万が一の大物に備える。
ハリスはスライド、クイックスプリングともにシーハンターの8号を使用。
ただし、クイックスプリングは結び目を先端に持って行くと、上針がリーダーに引っかかる「エビ」の状態になりやすいので、結び目を上針の近くに持っていく。
こうすることでエビになりにくくなります。
下針には、抵抗になるしもり玉をつけることで、針をネクタイに同調させます。
<ショートネクタイを使ってみる>
小型が多い時間帯ですと、ショートネクタイが有効です。
先日発売になったビンビン玉チューニングネクタイカーリーは、まさにうってつけです。
なにかと難しく書きましたが、なんだかんだ言いながらも今の瀬戸内は好調です。
比較的イージーに魚をキャッチできるシーズンですので、ぜひフィールドで出かけてください。