鯛ラバシーズンもいよいよ架橋!
瀬戸内をはじめ、全国各地で好釣果ですね。
さて、ここで私から皆様にアドバイスです。
ぜひご一読ください。
<リトリーブ>
巻きスピード、巻きレンジ、色の組み合わせでバイトを探します。海釣りは型にハメやすい釣りですが、ワンパターンにならない誘いをする事で安定釣果を絞り出します。
まず巻きスピードとレンジの探り方。
これは魚探の反応を見て探ります。船長の魚探が見える釣り座が良いです。
反応があるのにバイトが無いといった時こそがチャンスで、何かが間違っている警告です。
・巻きスピードを速くする。
・巻きスピードに緩やかな変化をつける。
・巻くレンジを長くする。
等を試します。
ボリュームや色はその後に考える事にしています。
最もアタリの多いレンジ・スピードを探しながら・・・ではありますが、巻き上げる高さやスピードは積極的に変えます。魚探の反応よりも高く巻きます。そして速い巻きほど距離を長くします。
ただし、「高く→低く→低く」「速く→速く→遅く」といったように複数回の動作をワンセットに考えます。
経験上、狙いのタイミングでバイトは出せる傾向にあると言えます。
巻き上げ時には、PEラインのマーキングを見てテンポのコントロールと何メートルの巻き上げかをカウントします。
これは必ず実践するべきです。
※ワンポイント
その瞬間に一匹にでも鯛に口を使わせれば良いので、「早い/遅い/高い/低い」など常にあらゆる可能性を否定しないことが大切です。
例外ももちろんあり。
濁り、ボトムの反応等が著しい場合はパターンも偏り難しいです。フォールでスイッチを入れる意識をします。着底後の一瞬の巻き上げに変化をつけバイトを誘います。放置もありですね。偏った攻略パターンは他にもあるでしょう。
なお、底潮の濁りは上潮では判断できないので注意です。
<色とボリュームについて>
基本的には“適度に”アピールをする事を意識します。鯛が嫌がらない組み合わせを考えます。嫌がらない色で良いので、いろいろなカラーでヒットしてもその理由があっていればそれで良いのです。○○パターンは○○カラーで釣れる。と言った偏った考えは排除します。
<基本の組み合わせ>
まずはオレンジベース。
オレンジゴールドフレーク:先発色。
蛍光オレンジ:日が上がった時に使う。暗い時は効果薄い。
艶色オレンジ:蛍光オレンジと併用。中間
エビオレンジ:地味色
のローテーション。
シマシマオレンジがコントラストもあり、ベースのスカートに使う事が多いです。これに他の色をあしらいで足します。本数は減らして、全部で5~6本が基本。
<各色の役割>
赤・黒系:シルエットを際立たせてアピールします。
グロー:水深の深い所で使います。
チャート系:アピールを強くするとき、深場、黒濁りで使います。
ラメ系:ローライトで頼りになります。
特に金メッキや金ラメは濁り、ローライトに効果あります。
ネクタイは、速く引く場合はストレート、遅く引く場合、潮の緩い時はカーリーと考えますが、
これだけにとらわれると失敗します。実際、早巻きのカーリーは効きます。
<ネクタイの裏ワザ>
ストレートのダブルネクタイは激しい明滅をもたらすので効果が高いです。シークレット技と言えるほどの力を持っています。黒い系と明るい色の組み合わせや、ラメ系との組み合わせが特に強いです。
<ヘッドの色>
蛍光色なのか、金が入っているのか、地味な色なのか。大きく影響しますので、オレンジゴールド/レッドゴールド/オレンジオレンジ/レッドレッドは外せません。
<フックについて>
スタイルに応じて千差万別です。
ただし、基本的にはなるべく短い(ヘッドに近い)針の長さ。
ロングフックを使う場合はテールバイトに集中する時です。ただし、スローの時は食い込みを待てば前の針にかかる事が多いので超高速巻きのパターンによく使います。やや早い程度であれば、前のフックにかかる事が多いと思います。その場合はノーマルセッティングの針を使う方が良いです。
<潮の重みについて>
潮が速いと重く、緩いと軽い。単純にそれだけと思いがちですが、船が動いているので一概にそうは言えません。
船の船速と方向。底潮の方向により 潮が速いのに抵抗感が少ない。や 潮が緩いのに巻きが重いといったことも多々ありますので、間違えないように。また、潮の向き・速さは水深によってバラバラであることは頭に入れておくべきです。
<ノリの悪いバイトについて>
ノリが悪く苦労する事は誰しもあると思いますが、多くの場合、魚の活性では無く、釣り人の食わせ方が悪いと思った方が良い様です。送り込み方次第で何ら違和感なく乗せられる状況は多々あります。これは経験が必要ですので、上達を左右するポイントでもあると思っています。