釣行前に「潮最悪、水温急降下、鯛ラバでは厳しくサビキにしか反応しない」というありがたいお言葉をいただいた松本釣り船の松本船長。
今年はいい状況の時に行っているはずなのにずっと調子が悪いんで、状況が厳しい方がいいと思いますと切り返した私。
そんな会話をして向かったのは岡山県・下津井。
先日の九州遠征に参加してくださったジャッカルプロスタッフのナカジーと一緒に、激渋3拍子の岡山・下津井に行ってきました。
ここ何日かは穏やかな陽気。
今回の釣行の目的は、サビキにしか反応しない真鯛をどうやって攻略するか?
これを、もう間もなく発売のジャッカル・ポイズンオーシャンのスーパーバキュームシリーズのライトアクション「TKC-67L-VCM」と自分の引き出しの中から制作した「ビンビン玉ステルス」で挑戦。
魚探には、「ここ最近はこのサビキパターンの反応が出るんです」と松本船長。
小さいサイズの真鯛がボトムから中層に群れをなす反応。
ハイシーズンなら鯛ラバを通せばヨダレものの反応ですが、激渋3拍子の条件では鯛ラバは素通り。
TKC-67L-VCMにカルカッタコンクエスト100DCを装着し、PE0.6号/リーダー12lbのいつもの瀬戸内使用に「ビンビン玉ステルス」でスタート。
まずは「ビンビン玉ステルス」に反応があるかを実験。
カラーが合わないのか?潮の加減なのか?ノーバイトが続く。
松本船長はいつもの軽いフットワークと早めの見切りで釣れるエリアをどんどん探す。
潮流が早く、複雑な地形の瀬戸内ではわずか数メートルを1回しか流さないエリアもある。
だから、2回のリフト&フォールで回収し移動することも。
エリアを回っていくうちにアタリが出始める。
ナカジーと違うカラーを使って二人で釣れるカラーを探す。
今回、ステルスで作成したカラーはケイムラ、クリアブルーラメ、エビオレンジ、グリーン、オキアミなどスケルトン素材が中心。
これらをローテーションする。
いろんなカラーを試す中、まずはグリーンのナカジーにカサゴ。
さらにオキアミの私にカサゴ。
2回目のローテーションの時、エビオレンジを装着していた私に真鯛らしきアタリ。
1回目のアタリを皮切りにエビオレンジにアタリが集中。
ナカジーもエビオレンジに変更し、二人で真鯛を狙う。
真鯛のファーストヒットはナカジー。
ヨンマルに届くか届かないかのサイズ。
探検丸にはカブラを追いかけてヒットした様子が写し出されていました。
そしてすぐに私のスーパーバキュームが吸い込まれる。
久しぶりの瀬戸内真鯛ゲット!
ポイズンオーシャンスーパーバキュ−ム、シマノカルカッタコンクエスト100DC炎月BBハンドルチューンにビンビン玉ステルス。
この2枚の真鯛がラッシュを呼ぶ。
とにかくアタリが出る。
さずかに鯛ラバを追う真鯛が小さいのか、超スーパーショートバイトが多いので掛けることはできないが、ビンビン玉ステルスだけにアタリが集中。
同船者のアタリの回数を遥かに越えるアタリのオンパレード。
結局船中7枚中、ポイズンオーシャンスーパーバキュームTKC-67L-VCM×ビンビン玉ステルスのコンビが6枚の釣果とアタリの数の多さの圧倒的勝利!
ちなみに私は久しぶりの爆釣「5枚」でした!
そのうち、なんと15cmが2枚(笑
スーパーバキュームのポテンシャルでしょうか。
今回の釣行でスーパーバキュームTKC-67L-VCMを使って初の瀬戸内アベレージ真鯛を掛けました。
前回は九州・玄界灘で使用してハチマル、ナナマルを掛けた時とは対照的なサイズでしたが、アタリは従来のTKCシリーズなら「カッカッカッ」という感じでしょうが、スーパーバキュームでは「ズンズンズン」という感じ。
従来のTKCが高感度なら、スーパーバキュームでは低感度という表現でしょうか。
要は、アングラーが感じないうちにティップ(竿先)が入るということ。
それほどスムーズにティップが入るため、真鯛も鯛ラバを違和感なく追い続け、最後に鯛ラバを吸い込ませる釣りができるロッド。
そして掛けた後。
小さい真鯛は小刻みに頭を振るが、その振りをバットが吸収するのてバレも少なく、アングラーが感じる「バレる怖さ」がなく安心してファイトすることができます。
ちなみに、瀬戸内ファースト真鯛は「アワセ」を入れたために乗りませんでした。
この「アワセ」のタイミングですが、スーパーバキュームを使ってみると瀬戸内のアベレージサイズでは、そのタイミングがなかなか難しいと思います。
なにせ、ティップがスムーズに入るので、従来のロッドを使っている感覚では最後の反転もしくは食い込みのようなタイミングであわせているのですが、どうやら違うようで一瞬どこであわせていいのか判らなくなります。
そこで、瀬戸内ファースト真鯛ではあわせてダメだったので、それからあわせないように調整したところ、これが正解!
今のところ、スーパーバキュームTKC-67L-VCMでは「あわせない釣り」がマッチしているという感触です。
そして今回大活躍の「ビンビン玉ステルス」。
前回の記事で「極力目立たなくし、小さなベイトを演出。真鯛にすーっと近づき思わず口を使わせる」をコンセプトにチューニングしたビンビン玉を使用した訳ですが、これが思惑通りに大当たり!!
小さいベイトのサイズにマッチし、余分な部分を極力排除。
カラーはちりめんなど稚魚をイメージした半透明のカラーを中心に、稚魚をイメージした小さなさりげないアクション。
これらを、あるリーリングスピードで引くと結果が出ます。
シルエット(チューニング)はおおよそみなさんの見当通りだと思いますが、それにはいろんなパーツにそれぞれのキモがあります(まだ煮詰めていかないといけない点もありますが)。
長い時間を掛けて考え、結果を出してくれた「ビンビン玉ステルス」。
近いうちに、その全貌とテクニックをこの場で公開します!
※文中に登場するビンビン玉ステルスはビンビン玉を個人でチューニングし勝手に命名したものです。