ゴールデンウィークの玄海灘では初日に竿頭、2日目は竿頭には及ばないもののそれに迫る釣果を残せました。
決して潮上の結果ではなく初日はちょうど真ん中、2日目は潮下から2番目という釣り座でこの結果を残せたのは自分よりも潮上の人が流さないライン、使っていないカラーなど周囲の状況を把握し自分にも釣れる方法を考え、その結果が正しかったと思っています。
では、どんな方法を実践したのか。
まず初日。
釣り座は真ん中。
水深は当日の天気は曇り。
狙う水深は80m前後。
私はまずこの時期のスタンダードとも言えるビンビン玉電飾チューン(ゴールドメッキネクタイ等の装飾をしたもの)100gを使用。
しかし、これを一投でチェンジ。
理由は、極端に潮が流れていないから。
鯛ラバはほぼ真下に落ち、真鯛の群れを通すには下図のように効率が悪すぎる。
また、「潮が動かない=魚の食い気がない」ということから、アピール力の強い金メッキネクタイなどは使わず、ナチュラルでシルエットの小さいものを使用したかった。
そこでチョイスしたのが「ビンビン玉ハイアピールバージョン・鯛ラバ共同開発カラー/グリ−ンゴールドの60g」でした。
グリーンゴールドは自分の経験で「ややローライトな天候もしくは光量が少ない朝夕」に有効なカラーで、この時期のメインベイトであるイカを意識したスカート、ネクタイを採用していることから、グリーンゴールドをチョイス。
60gを使うのは少しでも斜め引きし真鯛のいるゾーンを長くリトリーブしてヒット率を上げたかったから。
なので、まずこれをキャスト。
そしてリフト&フォールさせて無理矢理、斜め引きさせる釣りをしました。
タックルは、
ロッド:ジャッカル・ポイズンオーシャンTKC-67M
リール:カルカッタコンクエスト100DC
ライン:PE0.6号
リーダー:12lb
でした。
ポイズンオーシャンTKC-67Mを使用した理由は、
1)キャストのしやすさ
2)「斜め引きする釣り=ラインが通常より出る釣り」なのでしっかりアワセをしたかった
3)食い気がないので高感度なロッドで前アタリやショートバイトに対応したかった
からです。
初日はこの組み合わせが終始ストロングパターンで良い結果を残すことができました。
ここ数年で「春の玄界灘=金メッキネクタイ」ということが定着しているようですが、決してそうではないということですね。
周囲のメッキネクタイよりもビンビン玉グリーンゴールドのノーマルが高反応でしたから。
次に2日目。
この日は終わってみれば「超食い気のある時間」と「食い気があるのかないのか分からないダラダラした時間」の2つのモードがありました。
「超食い気のある時間」に関しては、「いかに早く真鯛の群れにコンタクトさせるか」がキモで、あとは使うカブラもカラーもほぼ無関係。
魚の目の前にさえ通れば食ってくる、いわゆるイージーな状態。
ダブルヒットやトリプルヒットは当たり前のお祭りモードです。
気をつけることと言えば、フォールのアタリが多いのでそれを確実に獲れば釣果もサイズもアップします。
フォールのアタリはリールのスプールの端に親指が触れるか触れないかのところでスプールを押さえる「サミング」をしながらフォールさせ、ハンドルに手を添えておく。
着底でないのにラインが止まれば、ハンドルをすぐに巻いて巻き合わせをする。
私の経験上フォールで一番アタリの多いタイミングは、「巻き上げたカブラを落とす瞬間もしくは落としてすぐ」が多い。
今までゆらゆらと一定スピードで泳いでいた鯛ラバを追いかけてきて、その鯛ラバの動きが止まった、もしくは動きが変わった瞬間のリアクションで口を使うバイトです。
問題は、「食い気があるのかないのか分からないダラダラした時間」。
先ほどまでのお祭りモードはどこへ?と言った感じで、魚探に良い反応が出ても口を使わない困った時間です。
しかもこの日は型が小さく40cm程度の真鯛がよくヒットしてきました。
ただし、風が強く潮と逆なので100gのビンビン玉を使っても2回目の着底の見極めが困難な状況。
ですが、真鯛のいるゾーンは長くリトリーブできる状態。
では、この状況をどうしたか?
100g以上の鯛ラバを持っていなかったので、重さは100gのまま。
潮下の釣り座だったので、潮上で誰も使っていない系統のカラーを考えると、たまたま機能よかったグリーンゴールドに採用されているイカグローを誰も使っていなかったので、イカグローのスカート&ネクタイを使用。
そして、あえてストレートをやめチューニングネクタイのカーリータイプを使用しました。
タックルは、
ロッド:ジャッカル・ポイズンオーシャンVCM-68M
リール:カルカッタコンクエスト200DC
ライン:PE0.6号
リーダー:12lb
でした。
ポイズンオーシャンVCM-68Mを使った理由は、
1)アタリがあってフッキングするもファイト中に「口切れ」するようなバレが多かったので低反発なロッドを使いたかった
2)ラインがかなり出てはるか先でフッキングさせないといけないため、長さのあるロッドを使いたかった
からです。
また、ラインがかなり出ることで鯛ラバをリーリングする際、かなりの負荷がかかるためリールの番手を1つ上げました。
これらのタックルを使用したのですが、水深70〜80mなのに1フォール目で100m以上ラインが出され、3フォール目には下糸が見えるくらい流されました。
しかも着底の感触は風や船の上下の影響でやや難。
こういう時は、ロッドティップを海中に突き刺して糸フケを少しでも減らし、体を船の揺れとは逆の動きをしてできる限り船の揺れによるラインの出方の強弱(船が波に乗るとラインが急激に出て、逆に下がるとラインがふける)を一定に保つように調整することで少しでも着底が分かりやすくなります。
こんな感じで前半のラッシュでは乗り遅れたものの、後半のダラダラモードで着実に枚数を重ねました。
「良く釣れる」「イージー」というイメージがある九州ですが状況によってはそんなに甘くなく、いろんなことを考えて実践することで、ほんの少しかもしれませんが他の人よりも多くの真鯛を手にすることができます。
さて、見事に手の内を披露したので、来年はまた新しいことを考えねば・・・
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