ここのところ、明石や鳴門などでは真鯛のベイトがイワシになっています。
イワシがベイトのパターンでは鯛ラバはどうなの?ジグの方が良いのでは?などのご質問をいただきますが、両方ともOKですね!
マッチ・ザ・ベイトの観点からするとジグでしょうが、鯛ラバでも問題なく食ってきます。
何度かイワシがベイトのパターンの中で、同じ船の中でジグ組と鯛ラバ組に分かれて釣りあう状態で試してきましたが、今まで歴然とした差は感じたことはありません。
ベイトについている青物やシーバスも鯛ラバに食ってきましたし・・・
では、鯛ラバのスカートやネクタイをメタリックカラーにしたら、もっと釣れるのではないか?ヘッドもブルーメタリックなどに・・・
メタリックのフィルムをスカートにしたり、ネクタイにメタリック塗装をしたりして試しましたが・・・なぜか普通に赤などで釣れてしまいます。
和歌山のサバパターン、鳴門や明石のイワシパターンでも赤やオレンジで普通に釣れました。
ジギングでもそうですが、ベイトがイワシだからといってブルーでないと釣れない訳ではなく、ピンクで釣れたり赤金で釣れたりしますよね。
それよりも、フックが問題となってきました。
私は通常ストレートポイントのものを使用してきましたが、軸が細いタイプのものは、掛けるには最適ですが伸ばされやすい欠点がありました。以前なら、食いも悪くチャリコも多かったので、まずはフッキングに重点を置いていたのですが、最近では活性が高く大型が食うのでフッキングよりも強度を重要視するようになってきました。
もちろん、太軸を使ってもフッキングポイントやタックル、ドラグ調整などで伸びる場合があります。ただ、伸ばされる確率は低くなるので最近では、太軸で掛かりのよい(かえしまでのフックポイントが長い)、がまかつのヒラマサ・ブリ王を使用しています。
写真は、明石で先日イワシパターンの際に伸ばされたフック。でも、フッキングして伸ばされた訳ではないんです。実は、イワシがベイトになっている場合、遊泳力に劣る真鯛はまずイワシを鋭い犬歯で噛み、弱らせてから捕食します。このイワシも、真鯛が追いかけましているのではなく、青物などに追われて弱ったものや群れから離れたものを待ち構えて捕食しています。
ですから、鯛ラバにアタックするときも、まずは一度噛み付きにきているものと思われます。それで、写真のように真鯛の犬歯で噛み潰された形状になったわけです。
イワシがベイトになると体力も重量も増し、産卵後のものとはワンサイズ違う引きになっています。掛けてからの突っ込みが強烈で思わず「根に潜られる!」とドラグを締めそうになる方がいらっしゃ
いますが、真鯛は根に潜ることはほぼないのでそのままで対応してください。
慣れてきたら、「サミングでドラグを調整→サイズが小さければドラグを締めたりする・大きければドラグを押さえてゆっくりとポンピングし巻き上げる」で対応できますよ。
最後に、掛けた後はアシストフックのラインのチェックを忘れずに。食い気が上昇し深いバイトが多いので、アシストフックのラインが歯に当たっていることが多いです。せっかくの一匹を確実に捕るためにも必ずチェックしてください。