鯛ラバ専門情報サイト

軽いカブラを使う利点〜キャスティング編

前回「軽いカブラを使う利点」をお話しました。
今回はその利点を「キャスティング」に特化してお話したいと思います。
このテクニックを身につければ例えば底性生物を捕食している「底に貼付いた真鯛」をバイトに持ち込みやすくなります。
慣れるまではなかなか難しいと思いますし、根がかりでカブラをロストしたりすると思いますが、このテクニックをものにすればより多くの真鯛をキャッチできる引き出しが増えると思いますので、ぜひ実践してみてください。
まず、キャスティングの基本である「カブラを潮上(潮が走る方向)」にキャストしていることを前提にお話します。
1)重いカブラでリトリーブした場合
2011080101.jpg
ラインが潮の抵抗を受けて着底直後はフケているが、カブラの重さでラインが張りやすくなりカブラが浮きやすくなる。
2)軽い重いカブラでリトリーブした場合
2011080102.jpg
ラインが潮の抵抗を受けて着底直後はフケているが、カブラの重さが軽いのでラインが潮で流される抵抗も手伝ってカブラが浮きにくくなる。
1)と2)の違いを理解していただけたでしょうか?
キャスティングはバーチカルと比べると必然的にラインが水深以上出ています。
それゆえに、ラインに受ける潮の抵抗が「より大きく」なりラインが水中でフケた状態になります。
ですから最初は少し浮きながら底付近を這い、だんだんと水面に向かう軌道になります。
使用しているカブラが重いと、より早くラインが張るためにカブラの浮き上がりが早くなります。
逆に軽いカブラだとラインの張りが遅くなるために浮き上がりが遅くなります。
なので、「軽いカブラ」を使うとより底付近をリトリーブしやすくなるのです。
では、次に「軽いカブラ」を使って「より底付近をリトリーブさせる」テクニックをご紹介します。
軽いカブラでリトリーブした場合は以下の図のような軌道です。
2011080102.jpg
この軌道をさらに底付近を這わせる感じでリトリーブしたい理想図です。
2011080103.jpg
このような軌道にしたい場合はどうすれば良いのか?
それは「リトリーブスピードを落とす」ことです。
「これがテクニックなのか」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そのスピードが実は潮や船が流されるスピードによって変化するのです。
例えば潮の流れる方向と船が風で流される方向が「逆」であれば、リトリーブスピードを落として下図のように早く浮き上がってしまいます。
2011080101.jpg
逆に潮が走っていたりリトリーブスピードが遅いと、下図のように底付近ではなく海底を這い根がかりの原因となります。
2011080104.jpg
では、そういうリトリーブ速度の調整をすれば良いのか?
最初はスローに巻き、リトリーブ中に海底に当たるならは少しリトリーブを速める。
そして手前にくればくるほど少しずつリトリーブ速度を遅くする。
言葉で表すとこのような調整です。
要するに一定の層をリトリーブするために、リトリーブ速度を調整するのです。
通常は「魚の活性に合わせたリトリーブ速度でカブラを巻く」のですが、キャスティングにおいては
・潮の流れ
・船が風に流される
・カブラの着底直後
・カブラが手前に寄ってくる
によってリトリーブ速度を調整するのです。
そして必ず「軽いカブラ」を使うこと!!
これがキモです。
軽いカブラを使ってラインの抵抗をうまく利用することで、底付近を這うような理想の軌道にすることができるのです。
2011080104.jpg
水深50m以浅で根がかりが多くないエリアであれば、ビンビン玉なら45gだけですべてカバーできます。
少々難しいと思いますが、そう簡単に真似できないテクニックだけに他人に差をつけることができますよ!
ぜひこのテクニックを自分のものにしてください。

実釣レポートの最近記事

  1. [島根県ディープタイラバ]ヘッドのウエイトとマスターカーリーストロングのチューニングで初秋…

  2. TGビンビンスイッチの実力を実感した釣行/鈴木洋太郎

  3. 秋の中層パターンを楽しむためのセッティング!/田邊 義雄

  4. スイッチスティック使い分け:人気ターゲット真鯛を狙って/山戸田恵一

  5. 島根タイラバ レポート

遊漁船の掲載依頼

アーカイブ

カテゴリー

PAGE TOP