フィッシングショーで一番問い合わせが多かったのが、ネクタイの「ストレートタイプ」と「カーリータイプ」の使い分けでした。
まずは過去にアップしたネクタイの「ストレートタイプ」と「カーリータイプ」のアクションの違いをご覧ください。
※二つの動画を同時に再生することで、それぞれの違いがよく分かると思います。
■ストレートタイプの水中アクション
■カーリータイプの水中アクション
ご覧のように「ストレートタイプ」は控えめなアクションですが、「カーリータイプ」はワイドなアクションになります。
また、ネクタイが受ける抵抗の違いにより、ヘッドのアクションにも違いがあります。
さらにアクションの違いからシルエットも異なり「ストレートタイプ」は「シルエット小」、「カーリータイプ」は「シルエット大」となります。
よって真鯛が動かないものや少ないシルエットのものを好む時は「ストレート」、動くものや大きいシルエットのものを好む時は「カーリー」と使い分けるのがベストということになります。
では、真鯛が好む「動き」や「シルエット」を予想するファクターとは何か?
私のこれまでの経験から判断材料の目安となるものをご紹介します。
■動かないもの、もしくは小さな(細い)シルエットのものを好む時(ストレートタイプをセレクト)
・潮が動いていない時や水温低下もしくは上昇などの影響で魚の活性が低い時。
・二枚潮など潮の流れが普段とは違う時。(経験上、底潮が走らないので真鯛が低活性な時が多い)
・ベイトが小魚等、真鯛が小さな餌を捕食している時。
■動くもの、もしくは大きな(ワイドな)シルエットを好む時(カーリータイプをセレクト)
・潮が良く動いている時や春のスポーニングシーズンなど普段よりさらに魚の活性が高い時。
・真鯛が広範囲におり、少しでも目立たせてルアーの存在を気付かせたい時。
・ベイトがイカやバチ、海苔など捕食しているベイトの動きに合わせたい時。
・潮上の人がストレートを多用している場合など目先を変えたい時。
ざっとこんな感じでしょうか。
これを見ると、「低活性=ストレート」で「高活性=カーリー」となりますが、意外にそうでもない場合や逆の場合もあります。
アクション(形状のタイプ)の違う2種類を使い分けることで、真鯛に対する目先を変えたりして捕食のスイッチを入れるという使い方もできるでしょう。
カラーローテーションと併せて、アクション(形状のタイプ)を変えることでそれまで口を使わなかった真鯛が突如として口を使い出すこともあります。