鯛ラバの重さについて
基本的には「水深=グラム数」で試し(水深50mなら50g前後)、潮の流れや風で船が流され着底が分かりにくいなら、使用する鯛ラバのウエイトを重くしていきます。また、「タングステン製の鯛ラバ」を使うと、同じ重さでも鉛より比重が重いためにコンパクトで抵抗が少なくなるため、フォールスピードが早くなるので、より明確に着底が分かりやすくなります。
さらにメインラインのマーキング。PEラインには例えば10mごとに色分けされています。船長に現在狙っている水深を確認し、その「水深とラインのマーキングからおおよその水深を事前に察知し、そろそろ着底するだろう」という準備ができます。準備ができると着底した際の変化(リールのスプールが止まる)などに気付きやすくなります。
・フォールさせる時は必ずサミングをする
・タングステン製の鯛ラバを使う
・着底が分かるウエイトの重さを使う(分かりにくいならワンランク重いウエイトにする)
・メインラインのマーキングで判断する
これらをトータルに実践することで着底がより明確になります。
鯛ラバのヘッドの素材、形状について
現在、タングステンと鉛の2種類が主流ですが「タングステンの方が有利な状況が多い」ということが言えます。タングステンは鉛よりも比重が重いので、鉛と同じ重さでも大きさがコンパクトになるために「巻き上げやフォールの抵抗が低い」ことが最大の特長です。巻き上げの抵抗が少なければ、より小さなアタリを感じやすくなりますし、巻いていても疲れません。また、フォールスピードが速ければ「より明確に着底が分かる」ようになります。急流時、強風時 等 様々な状況下でも安心して釣りができるのはタングステンだと思います。
ヘッドの形状も様々ですが、ビンビン玉は水流をうまく逃がして抵抗を排除する「動かないヘッド」になっています。タングステン素材の特長を最大限に利用したヘッド形状です。扁平なもの(円盤形)は左右にヘッドを振ったりする代わりに抵抗が大きくなります。
固定式と誘導式のそれぞれの特長
固定式:着底が分かりやすいがヘッドが固定されているので遊導式に比べてバレやすい
遊導式:着底は分かりにくいがヘッドが固定されていないので固定式に比べバレにくい
といったところでしょうか。
それぞれに一長一短がありますが、魚を掛けなければ魚は釣れないので私は「フォール→巻き上げの手返しを多くする」ためにも固定式を主に使っています。
スカートの長さ、形状の選択について
ビンビン玉には標準で装着されているストレートネクタイでは120mm(2つ折りの状態。トータル240mm)を採用しています。この長さは汎用性をもたせたもので、どこの海域、様々な状態でトータル的に一番バランスの良いセッティングになっています。
長さを長くすればアピール力が増し、食い気がある時や大きい餌を補食している状態などに効果的です。逆に短くすれば、食い気がない時や小さいベイトを補食している状態で効果的です。
ガンガン真鯛が食ってくる、ヘッドやネクタイのボリュームが大きいものに高反応である時は長くし、
アタリが多いのになかなかフッキングしない時は短くしてみることで、釣果がアップすることがあります。
さて、ネクタイにはストレートとカーリーの2種類の形状があります。使い分けの例を少しご説明しましょう。
■ストレート
・活性が低い時(動かないものが良い時)
・速巻きでアタリが多い時(カーリーだとフックに絡みやすくなる)
・潮の流れが複雑な時(カーリーだとフックに絡みやすくなる)
■カーリー
・活性が高い時(動くものが良い時)
・アピールしたい時
・潮の流れが単調な時
他にもたくさんありますが、例えばストレートで釣れた時にカーリーにすればよりアタリが多くなるのか?といったように両方を試し、よく釣れる形状で釣りをするのも使い分けるコツです。