久しぶりに加太の清海丸へ行ってきました。
事前の情報では
・真鯛は太刀魚、甲殻類などいろんなものを食べている
・アタリがある水深(層)はバラバラ
ということ。
秋の気難しくなる代表的なパターンです。
瀬戸内ではこの時期、真鯛はシャローにいたりディープにいたりとあちこちに広く散っています。
また餌もイワシ、太刀魚、イカナゴ等の小魚や甲殻類と豊富です。
瀬戸内全域に言えるとまでは言いきれませんが、ほぼこのパターンが当てはまるような気がします。
これって実はとても厄介なんです。
ポイントによって餌が違うので底付近に居るポイントもあれば浮いているポイントがあったり、同じポイントでも底から中層まで幅広く居る場合があります。
要するに「ポイントによってパターンが異なる」ので、「同じ海域のポイントであっても違う海域のポイントである」ような展開になります。
今回の加太はまさにそんな状況での攻略となりました。
今回、加太初挑戦の船上サラリーマンと同船。
最近メキメキと鯛ラバの腕を上げ、2人で釣りをすれば一早くその日のパターンが読めるので非常に助かります。
「船に乗っている人数が少なければ少ない方が釣れる」「船で1人ならたくさん釣れる」と思う方も多いとは思いますが、少人数の釣りって情報が少なくてどちらかと言えば「やりにくい」ものです。
同船者=情報源=答え合わせが早い
どんな色で釣ったのか?どの層でアタリがあったのか?巻きスピードは?
以前も説明しましたが、アタリがあった人、釣れた人がその日の答えを持っています。
例えば8人乗船していれば8通りの方法で探るわけですから、1人であれこれするよりずっと効率がいいんです。
加太での釣りに話を戻します。
船長からの事前情報と私の過去の経験から、船上サラリーマンにはロッドはTKC-64LかTKC-67L-VCMを持って来るように言いました。
ネクタイのカラーは昨年の実績からイカナゴールド、エビオレンジは定番、それ以外は何か分からないので全部と告げました。
ロッドに関してはショートバイトを積極的に掛ける釣りをするTKC-64L、じれったいまとわりつくような魚を食わせるTKC-67L-VCMのどちらかを使えば今の季節ならカバーできると予測。
カラーに関しては小魚類、甲殻類をカバーする必要があると予測。
出船し、最初のポイントでは私がチャートのスカートにイカナゴールドのネクタイ、船上サラリーマンは蛍光オレンジのスカートにエビオレンジのネクタイでスタート。
ここ加太では、薄暗いからアピールの強いカラーが当てはまる時もあれば、その逆で薄暗くてもアピールの小さいカラーが当てはまる時もあり、どちらが正解かは試してみないと分かりません。
この日良かったのはエビオレンジ。
船上サラリーマンが1枚釣り、そして続けて2枚目も。
アタリの数も私のイカナゴールドはノーバイトで船上サラリーマンのエビオレンジに顕著に偏っていました。
そこで私もエビオレンジにチェンジ。
ただし、スカートは過去の経験でイカナゴールドを組み合わせると良い時があったのであえて船上サラリーマンと少し変えてみました。
そうすると日も昇ってきたせいもあるのか、今度は私にアタリがやや多く出始めようやく1枚。
続けて2人で良型を3枚掛けるもすべてフックアウト。
底付近でのバイトが多くベイトは甲殻類を思わせるような感じでした。
潮が速くなりシャローへ移動。
魚探を見るとこのエリアは魚が浮いている。
水深25mで10mも浮いていました。
これから考えられるベイトは小魚。
流し始めて何度かあった「ガツッ」というアタリからベイトが小魚と確信。
近くの船がハマチを釣ったのでベイトが小魚であることが鉄板に。
私はカラーをオレンジゴールドフレークにし、なんとなくの感覚からスカートレスをチョイス。
さらにショートバイトで乗らないので次のアタリで掛けていく戦略にチェンジ。
戦略がハマり1枚追加。
この1枚で積極的に掛ける釣りに確信を得て、TKC-67L-VCMからTKC-64Lにタックルチェンジ。
次の流しで50アップをキャッチ。
気持ちのいい1枚でした。
状況に応じたカラーチェンジとタックルセレクト。
それらが的確ならば釣果は必ず出ます。
秋の気難しい鯛を攻略できたのではないでしょうか。
2人で5枚でしたが楽しい釣りができました。
3枚追加で年間104枚。
そうそう、船上サラリーマンが自作で探見丸ミニのスタンドを作っていました。
充電もできる優れものです。