ここ最近は所用でバタバタしていたり、他の釣りに浮気をしていて鯛ラバを随分ご無沙汰しておりました。
そうこうしているうちに寒くなり雪が舞う季節。
この季節、冬の天候(北風)に強くてしかも「釣果が安定している」のが和歌山県の加太。
爆風の日曜日に加太の清海丸へ行ってきました。
意外に暖かい朝。
6時に港に集合し出船。
週末はさすがに大船団。
半端ない数の遊漁船がひしめき合います。
でもこの中で鯛ラバをしているのはおそらく私達だけでしょう。
そう、加太はビニールを使っての釣りが伝統。
約10mの長さにいくつもの枝針が出ていてそこにオレンジやピンク、透明・・・のビニールをちょん掛けして水中をゆっくり上下させて誘う釣り。
対して鯛ラバは1本仕掛け。
これが面白いことに幅広い層を一気にカバーでき、鯛ラバに比べて真鯛に仕掛けが遭遇する確率の高いのがビニール釣法なのですが、一本仕掛けである鯛ラバの方が釣果が良かったりするのです。
さて、港を出てポイントに到着。
25〜30m付近を狙う。
昨年、この時期はタチウオがベイトだったのですが、今年はいろんなものを食っているそうでカラーセレクトに悩みます。
前日、しっかり雨が降っていたのとまだ暗い状況なので、チャートスカートにイカナゴールドネクタイ(カーリー)でスタート。
ロッドはポイズンオーシャンのTKC67M。
ポイズンオーシャンのバーサタイル(用途の広い)モデル。
このブログを良く読んでいただいている方なら以前までは加太の時、TKC64LかTKC-67M-VCMを使っていたのに?と思われるでしょう。
実は今回、意味あっての変更。
最近がまかつから発売された「サーベルポイント」を試してみたかったのです。
この針はガイドサービスセブンの宮崎船長が考案された針で、
・細軸
・かえしまでの距離が長い
・マイクロバーブ(かえしが小さい)
といった、「掛かりがよくて貫通しやすい」フック。
いつも私が瀬戸内で使っているフック(伊勢尼、伊勢湾真鯛等)に比べて細軸なので、できるだけ早く貫通させたいという理由からTKC-64Lから長くパワーが少し強いTKC67Mをセレクトし、その長さとパワーで先に掛けてしまおうという狙いでした。
ただ、その分ドラグは普段よりもさらに緩め。
掛ける際はスプールを抑えてスイープにフッキングし、あとは無理せずドラグゆるゆるファイトで時間をかけて取り込み。
この思惑がハマって?か、まずは1枚と言いたいところですがあがってきたのはカマス。
40cmを越えるような大カマスでした。
船長が1枚釣り、次に私。
よーく肥えた真鯛でした。
フックはしっかりと貫通。
続けてもう1枚。
これまたしっかりと貫通。
ビシカブラをしていた同船者にナイスサイズ。
とここで魚探から一流しごとに減っていく。
周囲の船を見るとあちこちビニールで釣っている。
カラーか?と船長にビニールなら今はどんな色?と聞き、透明だったのでケイムラなど近い色を試したり、リーリングスピードをデッドスローにするも反応なし。
で、エビオレンジを使っていた船長にアタリ。
それで、すかさずエビオレンジにチェンジし3枚目。
最後は長い沈黙の後、終了間際に4枚目。
これにて終了。
見ていた感じ、今日はビニールに分があったかなというような状況でした。
うーん、なぜ?
面白い課題がまた1つ見つかりました。
さて、この日は来年発売される予定の新色のスカートをテストしていました。
フイッシングショーあたりでお見せできたらいいですね。
どれも「釣れそう」ではなく「釣れるやん」的なカラーで、使っていて釣れる気が倍増するカラーです。
詳細が決まればまたここで発表しますね。
そうそう、石谷船長が「ジャッカルさんのエビオレンジって潮が澄んでいても濁っていても、暗くても明るくても、どんな状況でも釣れるなぁ」と言ってました。
私も同意見です。
個人的には「鯛ラバの時代を変えたカラー」と思っています。
みなさんもタックルボックスには「エビオレンジ」を忍ばせておいてください。
必ず活躍するカラーです。
で、釣った真鯛なのですがあまりにも美味しそうだったので帰宅して早速食べました。
ここでちょっと変わった食べ方を紹介します。
名付けて「和歌山流焼き霜」。
和歌山の真鯛ブランドと言えば「加太」。
同じく和歌山の特産は「南高梅」。
そう、焼き霜(普通の刺身でもOK)に南高梅をのせて醤油も何も浸けずにそのまま食べてみてください。
梅のすっぱさと甘み、真鯛の甘みのハーモニーがたまりません。
ちなみにおすすめの梅干しの種類は「ハチミツ漬」です。
ぜひハチミツ漬の梅干しと一緒に食べてみてください。
ちなみに私の中に徳島流もありまして・・・
刺身に塩昆布を少しのせて徳島県特産のスダチをかけて食べる方法。
これも旨いです。
ぜひお試しあれ!
2013年トータル/105枚。