先週、年明けから釣果が良い玄界灘へ行く予定だったのですが天候不良により中止となり、どこへ行くか考えた挙げ句、和歌山の加太へ行くことにしました。
今年の加太は、年明けからビニール優勢で鯛ラバの反応はイマイチの状態。
念のため最近の状況を船長に確認すると、
「ビニールはよう釣れてるけど、カブラはアタリすらない時あるわ。カブラやってても無線や周囲でバンバン釣れてるの聞いたり見たりしてたら、ビニールやってまうから辛抱してやり切れんのよ。やり切ったら釣れるかもしれんけど。」
といった返答。
個人的にビニールは鯛を釣る上で究極の釣方の一つだと思っているので、これに勝とうと思うのは間違いかもしれませんが、鯛ラバでもビニールに勝ることもありましたし夜明けすぐなどは鯛ラバへの反応の方が良いです。
ちなみに、加太のビニール釣法は天草の漁師に伝授されています。
清海丸の石谷船長が地元の漁師達と以前熊本へこの釣法を教えに行ったそうです。
そんな前情報でしたが、とにかく鯛はいるのは確かだし餌を食べているのも確か。
1枚くらい釣れるだろうと加太へ向かいました。
港を出てすぐにアクシデント。
仲間の漁師から「今ペラになんか巻いたような衝撃があってんけど何もないわ〜地震あったんちゃうか」と無線が入る。
それと同時に携帯に地震速報。
船長の知り合いの家で窓ガラスが割れただの、壁に亀裂が入ったという連絡が入る。
津波は?うちの家は大丈夫か?神戸は?
ひとつひとつ状況を確認し、とりあえず大きな被害はないことを知り一安心。
地震って海面が盛り上がり船がスライドするような感じになることを初めて知りました。
東日本大震災の時もここ加太で海面が盛り上がり、定置網にメバルが端から端までびっしり掛かったらしいです。
津波の心配もないようなので釣り開始。
地震で魚が驚き、口を使わないのではないか?と思いましたが数流しで同船者にヒット。
アドバイス通り、イカナゴールドでチャリコサイズ。
私はビンビン玉20gにイカナゴールドのショートネクタイを使い、水深25〜30mをリーリング。
普通なら45gを使うような水深で試してみましたが、難なく底がとれました。
特筆すべきは「引き抵抗の軽さ」。
ポイズンオーシャンシリーズで最もライトアクションであるTKC-64Lに、新製品のシマノ・メタニウムを装着した「ウルトラ高感度タックル」ともいうべきタックルセレクトで巻くと劇的に変わりますね。
シマノ・メタニウムは昨年から愛用していたアンタレスと同じマイクロモジュールギアを搭載したソルトウォーター対応モデル。
このマイクロモジュールギアは鯛ラバという釣りのために生まれてきたのではないか?と言っても過言ではないくらい素晴らしいギアです。
巻きの滑らかさ、軽さ・・・他のリールより一線を越えたリールです。
はっきりと体感できるレベルのものです。
瀬戸内などのシャロー中心のエリアで釣りをされる方には、今このリールを一番にお勧めします。
間もなく私にもアタリが出始め、その明確さにも驚きました。
ついつい、体が反応してアワセを入れてしまいそうな感覚。
乗せきれず何度か悔しい思いをしながら巻いていると、ふっと一瞬軽くなる。
このアタリで乗ったのはハマチ。
ビンビン玉20gとメタニウムの筆下ろし第一号でした。
ふっと軽くなったのは吸い込まれた結果。
ライトウエイトだけに綺麗に吸い込まれ、喉あたりに掛かっていました。
とういうことは、鯛にも吸い込まれやすいことになるでしょう。
そうなるとアシストラインに長さや材質を再考する必要があるのではないかと思えました。
日が昇ってからはここ最近カッコいいところを見たことがない(笑)船長が怒濤のラッシュ。
あっという間に3枚を釣り上げました。
私もカラーチェンジを繰り返し我慢して巻き続けた結果、ビンビン玉30gにエビオレンジで久しぶりに鯛の顔を見ることができました。
この1枚を最後にアタリが遠のき時間いっぱいまで巻き続けるも終了。
船中3名で真鯛5枚、ハマチ1本という結果でした。
ただ、ビニールでは終始コンスタントに釣れていましたね。
いいように考えれば、自分は釣れていなくても周囲が釣れているので、それを見ていると巻き続けることができます。
何にも釣れていないような状況で巻き続けるより断然頑張れますね。
とにもかくにもブランクが長く久しぶりの釣行となったわけですが、1枚を手にできたことに満足しました。
これから間もなく一年で一番の真鯛祭りが始まりますね。
楽しみなシーズンになってきました。