みなさん、GWの予定はいかがですか?
私は、岡山、香川、福井、福岡、長崎と例年になくスーパーハードスケジュールで西日本各地の真鯛を追います。
いろいろな地域に足を運ぶのは、やはり地域によってパターンが多種多様であり、そこが面白いのです。
さて、今回は私が通う各地の「春の攻略法」を解説したいと思います。
まず全体的に言えることは、この春に生まれたものがベイトになること。
代表的なものとしてはイカナゴなどの稚魚、イカやタコの子供。これに春に動き始める甲殻類やご当地ならではのものがベイトとなります。
春は必然的にこれらのベイトを意識したパターンを組み立てます。そして、具体的なパターンとしてあらわれるのが、カラーやレンジ、リトリーブスピードです。
同じ地域でもいくつかパターンは存在しますが、特にカラーはハマると大きな爆発力がります。
それでは各地の基本となるパターンをご紹介します。(狙うエリアや季節の進行具合により異なりますので参考までに。)
■和歌山県加太
主なベイトはイカナゴ、アナゴなどの稚魚に甲殻類です。早朝、日が昇るまではイカナゴールド、エビオレンジが王道パターン。これらに反応が悪い時はネクタイを艶色オレンジやオキアミピンクなどを試し、アピールの強弱を付けます。巻きスピードはやや早め。潮が動き出せば中層まで広めにリトリーブします。
■兵庫県明石
主なベイトはイカナゴ、甲殻類、そして海苔です。イカナゴ、甲殻類どちらもカバーできるオレンジゴールドフレークに実績があります。ヘッドはオレンジゴールド、レッドゴールドを組み合わせ、基本的には底付近を中心に狙います。海苔が流れ出すと濃いレッドや濃いグリーン、チャートなどの組み合わせが有効になります。この時ばかりは中層付近までリトリーブします。普段、明石では真鯛が浮くことは少ないのですが海苔パターンだけは別。かなり表層まで浮くことがあるので、反応があるタナまで丁寧にリトリーブしてください。ロッドは乗せ調子のものを中心にしつつ、キャスティングの釣りも有効になります。
■岡山県下津井〜小豆島
主なベイトはイカナゴ、甲殻類です。イカナゴ、甲殻類どちらもカバーできるオレンジゴールドフレーク、艶色オレンジに実績があります。あとはこの地域で絶対外すことができないエビオレンジ。この地域ではエビオレンジは日照度、季節、濁りなどを問わずオールマイティーに釣れるカラーです。そして春の特徴としてゴールド系のミックスが欠かせないのもこの地域の特色かもしれません。ヘッドはアピールのオレンジゴールド系とアピールを抑えたレッドゴールド系を使い分け、10m程度までを中心に狙いますが急な掛け上がりでは、
リトリーブは早め。地形にそって実質底から5〜7m程度の巻き上げとなっているでしょう。
■広島〜愛媛
主なベイトはイカナゴ、甲殻類、イカやタコの子供です。下津井同様の艶色オレンジ、エビオレンジ、ゴールド系に加えて、イカナゴパターンにチャートやグリーンも有効になるのが特徴的です。ヘッドはオレンジゴールド、レッドゴールドの強弱使い分けに加えてグリーンゴールドも用意したいところです。底付近を中心に潮が走り出せば少し上(15m前後)まで狙います。この地域は明石同様ほとんど真鯛が浮くことはないので、いかに丁寧にテンポ良く狙うかが釣果の分かれ目です。リトリーブスピードは普通〜やや遅めです。
■福岡玄界灘
主なベイトはイワシや子イカです。イワシの場合はオレンジや蛍光ピンク、赤と言ったイワシパターンの定番にゴールドホロフイルムなどフラッシングが強いものをプラスします。ヘッドはオレンジゴールド、ピンクゴールドなどアピール系を中心に。子イカの場合はグリーンゴールドのヘッドにイカグローが強いです。潮が走り出すと真鯛の活性が急上昇して浮き始め、激しくカブラにアタックしてきます。そうなると、ネクタイの本数を多めにしたりしてカブラのボリュームをアップさせたりゴールド系のパーツを君合わせた「目立つもの」が効果的です。またリトリーブスピードも「速巻き」に反応します。